
2025年4月19日、電動車椅子に乗ったまま平田真利恵さんが、新緑のまぶしい六国見山森林公園の展望台に無事に到達した。同公園は2007年4月に開設したが、車椅子に乗ったまま展望台に到達したのは今回の平田さんが初めてだ。平田さんは展望台で「気持ちいいです」と満面の笑みを浮かべてピースサインをかざして、その喜びを表現した。六国見山は健常者だけでなく障害を持つ人も受け入れる明るい里山に復活した。

階段と急坂のある六国見山森林公園・展望台への到達は、電動車椅子生活者が自力では無理だ。そこで北鎌倉の託児所「いいねきっずかまくら」の仲間が全面的にサポートした。ある時は用意したレールを使用、ある時は人力で車椅子を持ち上げて先に進んだ。鎌倉市は、2019年に「鎌倉市共生社会の実現を目指す条例」を定めた。「いいねきっずかまくら」の今回の取り組みは、同市の推進している施策とも合致するすると思う。

北鎌倉湧水ネットワークは2019年に鎌倉アジサイ同好会からヤマアジサイの苗木の寄贈を受け、毎年植栽を続けた。植栽した場所が、半日蔭で風通しが良いふかふかの腐葉土なので、その多くがしっかりと根付いた。2025年6月1日に累積植栽本数が1000本となった。種類も豊富で、少なくとも300種類ある。鎌倉のアジサイの新名所「北鎌倉千本アジサイ」の誕生と、多くのメディアがニュースとして取り上げた。